おすすめ書籍 と ウェブサイト
「音響測定」では授業用公式テキストに「ミュージックアコースティックス」(翔文社刊)を指定しています。
また、受講生のみならず、広く一般を対象としたこのウェブサイト“ONSOKU web”を展開していますが、これらに加えて授業の予習・復習、レポート作成の参考などにぜひ活用していただきたい「おすすめ書籍」があります。
なお、書籍の定価は2021年現在のもので、基本的には税込み価格で提示しています。電子版のみの販売や、品薄のため入手困難な書籍もありますので、ご了承ください。
音のなんでも小事典
日本音響学会編 / 講談社ブルーバックス(1,210円)
音についての身近な疑問や興味について、80の項目…「音が曲がる?」「目で聞く音」
「絶対音感」「音で音を消す」など…をあげて分かりやすく楽しく解説しています。
日本音響学会編ではありますが、平易な文章で分かりやすく書かれています。最終章では約50ページに渡って「音ってなんだ」と題して音響の基礎知識が述べられています。
音のなんでも実験室
吉澤純夫 / 講談社ブルーバックス(電子版のみ kindle参考価格 880円)
いろいろな音を作ってみたり、音を共鳴・共振させてみたり、ドップラー効果を実験で確かめてみたり、実際に音速を測ってみたり…様々な音の実験を提案しています。
標準音楽辞典・全2巻
音楽之友社編(44,000円)
1966年、初版発刊。B5版、2巻組で2000ページを超える大型本で、日本の音楽辞典としては最大のものです。クラシック中心ではありますが、雅楽などの日本伝統音楽からオペラ、バレエ、ジャズ、世界の民族音楽、ロックなど、広範囲な音楽ジャンルに対応し、項目数は14000に及びます。音楽理論、音楽形式、音楽史のような音楽学はもちろんのこと、音楽音響学、楽器音響学、音響心理など音楽に関係するあらゆる分野の事項に細かく対応し、最新の音楽情報も捕捉されています。
高価ではありますが、音楽・音響の世界を極めたい方は、ぜひ手に入れてください。
世界で一番美しい劇場
エクスナレッジ(本体価格1,800円+税/現在品薄のため入手困難です)
世界にはこんなにも美しい劇場があるのかと、驚嘆するほどの素晴らしい写真集です。
世界遺産に登録されている音楽堂、内外装も天井画も客席までもが豪華絢爛な21のオペラハウス、11のシアター、19のコンサートホールを鮮やかな写真とともに紹介。特にコンサートホールでは、ウィーン学友協会ホール、コンセルトヘボウ、ロイヤルアルバートホール、カーネギーホールなどを、美しい写真とともに紹介しています。
図説 楽器の歴史
フィリップ・ウイルキンソン・大江聡子訳 / 原書房(3,080円)
1600年バロック時代から現在に至る50の楽器の歴史を、オーケストラの発展を辿りながら、年代順に紹介しています。
1300年ころのリュートからはじまり、オルガン、ギター、チェンバロと進み、1965年のシンセサイザーに至る過程を、それぞれの楽器の起源や開発エピソードなど、読みどころも満載に解説しています。写真やイラストも充実しています。
音楽空間への誘い
日本建築学会編 / 鹿島出版会(3,080円)
「良いホールとは何か?」をテーマに、音楽家、建築家、音楽プロデューサーなど様々な立場の人たちが意見を述べます。特にステージサイドとアーキテクトサイドそれぞれから見た音楽空間の捉え方の違いは、音楽を製作する者にとって、大いに参考になると思います。
世界なるほど楽器百科
ヤマハミュージックメディア編(2,200円)
西洋楽器だけでなく、和楽器、民族楽器を多く取り上げ、きれいなカラーイラストで分かりやすく解説しています。楽器にまつわる豊富なエピソードが読みどころです。
楽器―歴史、形、奏法、構造
ダイヤグラムグループ編集 / マール社(本体3,500円+税、1992年以来増刷がないため現在、入手困難です)
319ページ、ほぼA4版サイズという大型本で、一般的な楽器から、スティールパン、バグパイプといった世界の民族楽器まで取り上げ、その構造、さらに作り方まで詳しく図解しています。
響きの科楽
ジョン・パウエル著 / 小野木明恵訳 / 早川書房(2,530円)
科学者であると同時に音楽家でもある著者・ジョン・パウエルによる、独特で説得力のある理論が展開される興味深い著書です。音楽と雑音の違い、木琴とサックスの響きの違い、音階の比較考察、和音と不協和音について...など、分かりやすい言葉で、楽しく述べられています。
なお、この書籍には、新版の文庫もあります。「響きの科学―名曲の秘密から絶対音感まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 文庫」(1,034円)
きみも音楽家になれる
トム・ウォルサー著 / 福山敦夫訳 / 晶文社 (2,530円)
子供向け書籍でありながら、内容はとても濃厚で深いです。どんな風に音楽は生まれるのだろう?なぜ、音は音楽になったり、騒音になったりするのだろう? たらいベース、植木ベル、釘チャイム...を作ってみよう。などなど、音楽や音響の専門家にとっても童心に帰って楽しめる内容です。
リスニングルームの音響学
石井伸一郎・高橋賢一著 / 誠文堂新光社 (7,500円) 電子版 kindle 参考価格 (3,080円)
良い音場を、自宅やプライベートスタジオでも得ることができるように、音響設計の基礎から、実際に施工例までを写真や図表をふんだんに使って、丁寧に解説しています。
本格的なリスニングルームから、6畳のような手軽な住空間まで、あらゆるシーンで、よりよい音が得られるような提案がされています。
リンク集
以下は、音響測定のみならず、音楽・音響・楽器などについて大いに参考になるウェブサイトです。ONSOKU web がお薦めするサイトではありますが、すべて外部サイトですので、自己責任でアクセスの上、ご利用くださいますようお願いします。
宮内庁 雅楽
www.kunaicho.go.jp/culture/gagaku/gagaku.html
日本音響学会 音の博物館
www.asj.gr.jp/journal/museum.html
科学技術振興機構
環境省 騒音対策について
www.env.go.jp/air/noise/noise.html
日本建築学会
日本ピアノ調律師協会
浜松市楽器博物館
YAMAHA 楽器解体全書
www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/
YAMAHA ホール音響設計
www.yamaha.co.jp/acoust/_contents/measurement.html
プレトリウスの音楽大全 Syntagma Musicum
saisaibatake.ame-zaiku.com/michael_praetorius/syntagma_musicum00j.html
スタインウェイ・ジャパン スタインウェイの歴史
www.steinway.co.jp/about/history/
セルマー・ジャパン セルマーの歴史
www.nonaka-boeki.com/selmer/history/index.html
パール・フルート 技術革新の伝統
pearl-music.co.jp/flute/about/
日本和楽器製造 製品目録
小野測器 身近な計測
www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/rekishi/keisoku.htm
日本音響エンジニアリング
コルグ Features
www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/
吉野石膏
yoshino-gypsum.com/special/sekkou/index
日本環境アメニティ 音響技術
bigbang acoustics Mark Whittle (ビッグバン・アコースティックス、English)
people.virginia.edu/~dmw8f/BBA_web/index_frames.html
Acoustical Society of America(アメリカ音響学会、English)
Cite de la Musique(パリ音楽博物館、French)
philharmoniedeparis.fr/en/musee-de-la-musique
Scenkonst Museet(ストックホルム音楽博物館、Swedish)
Haus der Musik(ウィーン、ハウス・オブ・ミュージック、German)
Norodni museum(プラハ、チェコ音楽博物館、Czech)
www.nm.cz/Ceske-muzeum-hudby#zveme-vas
Museu de la musica(バルセロナ音楽博物館、Spanish)
ajuntament.barcelona.cat/museumusica/ca
The Official Website of Stainway & Sons(スタインウェイ、English)
Boesendorfer Pianos(ベーゼンドルファー、German)
Bechstein Startsite(ベヒシュタイン、German)
Latin Percussino website(LPラテンパーカッション、English)